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セウォル号乗員「舵を反対に切ったのかも」

2014年4月23日 6:39

 韓国で旅客船が沈没した事故は23日で発生から1週間となり、死者は120人を超えた。海洋警察は船内の捜索を重点的に行っているが、新たな生存者は見つかっていない。

 海洋警察などの救助チームは、22日までに修学旅行中の高校生が宿泊していた4階の船尾部分や3階のラウンジから多数の遺体を発見し、23日午前5時半現在、犠牲者は128人(行方不明者174人)となった。

 事故が起きたのは16日午前9時頃で、朝食の時間帯だったため、かなりの乗客が食堂にいたとみられている。救助チームは食堂への進入ルートを確保し、捜索を目指している。

 一方、被害が拡大した原因を調べている合同捜査チームは22日、セウォル号の1等航海士ら4人を新たに逮捕した。事故後、乗客の救助を怠り、遺棄致死の疑いが持たれている。

 セウォル号に設置されていた救命ボートは1隻しか使われなかったが、これについて乗組員は「船が傾いていて近づけなかった」と弁明した。また、沈没の原因については「舵(かじ)を反対に切ったのかもしれない」と述べ、操縦ミスがあった可能性を指摘した。