バイデン大統領 「G20からロシア排除すべき」考え示す
NATO首脳会議などに出席したアメリカのバイデン大統領は24日、記者会見で、ロシアをG20=主要20か国の枠組みから排除すべきとの考えを示しました。
バイデン大統領は、ヨーロッパや日本など同盟国との首脳会議で、「強い結束」を確認したうえで、ロシアの排除を打ち出しました。
――G20からのロシア排除は?
バイデン大統領「私は賛成だ。G20次第だが、その問題は本日提起された」
バイデン大統領は、この日の首脳会議の場で、ロシアをG20から排除する案が提起されたことを明らかにしたうえで、議長国が賛同しない場合は、ウクライナを参加させるべきとの考えも示しました。
一方で、ロシアがウクライナ国内で生物・化学兵器を使用した場合、何らかの対抗措置を取ると警告しました。
バイデン大統領「我々は使用すれば対応する。対応は使い方次第だ」
バイデン大統領ら30か国の首脳が出席したNATO=北大西洋条約機構の首脳会議では、生物・化学兵器から身を守る装備品などウクライナへの追加の軍事支援を行うことや、ヨーロッパ東部のルーマニアやスロバキアなど4か国に、新たなNATOの戦闘部隊を配置することでも合意しました。
一方、岸田総理大臣が出席したG7首脳会議では、「プーチン大統領らの責任を追及する」と名指しで明記した共同声明を採択しました。「戦争犯罪の証拠の収集を支援する」とも記しています。
また、バイデン大統領と岸田総理は、首脳会議に先立って、短時間会談しました。
両首脳は、北朝鮮による弾道ミサイル発射を強く非難し、バイデン大統領は、「日本と韓国への防衛義務は盤石だ」と伝えました。また、ウクライナへの対応でも今後も引き続き結束することを確認しています。