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まるでライブ…韓国デモに参加する若者の思いは【キキコミ】

2024年12月17日 12:49
まるでライブ…韓国デモに参加する若者の思いは【キキコミ】
生活や仕事に関わるニュース。その現場で「今、起きていること」。当事者が抱える悩みや本音、キーパーソンが進める“新たな解決策”など。知ったら、私たちも何か行動したくなる?ような…情報を、櫻井翔キャスターが自ら「取材(聞き込み)」しつつ、お伝えします。(12月16日放送『news zero』より)

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尹大統領への弾劾訴追案が可決した瞬間、歓喜する24万人ともいわれる市民。まるでライブ会場のようですが、実は、こうして多くの若者たちが声をあげたことも弾劾の原動力になったとみられています。

私は、実際にデモに参加した大学生に話を聞きました。

22歳の大学生、權英珉(クォン・ヨンミン)さん。政治的なデモに参加するのは今回の弾劾集会が初めてだといいます。

○櫻井
「どのような経緯で、なぜ参加することになったのでしょうか?」

○弾劾デモに参加した 權英珉さん(22)
「自分が選んで当選した初めての大統領なんです。この国の民主主義の一員として参加すべきだと思いました。非常戒厳は、韓国と北朝鮮で戦争が起きた場合か、あるいは他の外国から侵略された際に出されるので、(尹大統領は)特に理由もなしに宣言してしまったこと、韓国の国民に大きな混乱を与え、国民を脅かすことを自ら起こしてしまったのは、本当に大きな過ちを犯したのだと思います」

○櫻井
「もう1つ、デモで驚いたのは、みなさんペンライトを持っていました。まるでコンサート会場のような雰囲気でしたが、あの景色をどのように思っていますか?」

○弾劾デモに参加した 權英珉さん(22)
「私もペンライトを振りながらKーPOPの歌に合わせてスローガンを叫んでいる時は、コンサートにいるような気持ちにもなりました。(韓国は)つらいことがあった時には、歌で乗り越えていく、そのような文化があったので、よりそのように感じたのかもしれないです。前から持っていた自前のペンライトで参加しました」

○櫻井
「それは何用に持っていた?」

○弾劾デモに参加した 權英珉さん(22)
「コンサートでの応援用として購入したものです」

○櫻井
今回のデモの象徴ともいえる「ペンライト」なんですが、韓国メディアによるとこんな逸話があります。過去のデモでろうそくを使った集会が行われた際、国会議員が「風が吹けばろうそくは消える」とデモを軽視するような発言。それに怒った市民がペンライトや懐中電灯などを持って出てきたそうです。つまり、「吹き消すことができない思い」を表しているということなんです。

そして、もうひとつ象徴的なアイテムがこうした旗。こちらは「親離れを拒むカンガルーの子ども連合」と書かれています。

ほかにも、「全国 家でゴロゴロ連合」「ワンちゃん足の匂い研究会」「寒くてもアイスコーヒー連合」なんていうのもありました。

藤井さん、どうしてこんなデモとは直接関係なさそうなユニークな名前をつけていると思いますか?

○藤井
これはいろんな人がデモにハードルなく参加するためなのではないですか?

○櫻井
その一面もあるかもしれませんがこれは、あえて実在しない組織の名前をあげることで特定の組織とは関係なく“自発的にデモに参加している”のだということを表現しているということなんですね。

改めてクォンさんに韓国の若い世代の思いを聞きました。

○櫻井
「今回のようなデモで權さんの世代、もっと下の世代、これからどんどん政治への関心が高まっていくのでしょうか?」

○弾劾デモに参加した 權英珉さん(22)
「はい。今まで投票に行かなかった人や、投票権のない10代も今回のことで、より政治に関心を持つようになると思いますし、これから成長する子どもたちも、今回のことを歴史として学びながら、関心が高まっていくと思っています。自分が参加したところで変わるだろうか、という疑念もありました。実際にデモに参加して(弾劾案が)可決されるその瞬間そこに自分がいるということが、とてもやりがいを感じましたし、これからもずっと参加して声をあげるべきだということを本当にしみじみと肌で感じました」

○櫻井
弾劾案可決後も裁判所の前で大統領の罷免を求める集会が行われるなど、デモは続く見通しだということです。

(12月16日放送『news zero』より)

最終更新日:2024年12月17日 12:49