「私は決して諦めない」尹大統領、争う姿勢を強調 弾劾訴追案が賛成多数で可決
韓国・尹錫悦大統領の「非常戒厳」宣言をめぐる弾劾訴追案は14日、賛成多数で可決されました。これにより、尹大統領は職務が停止されました。
尹大統領の弾劾訴追案の採決には、国会議員300人全員が出席し、賛成204、反対85の賛成多数で可決されました。
これにより、尹大統領の職務は停止され、韓悳洙首相が職務を代行します。
今後は憲法裁判所が180日以内に、弾劾の妥当性を審理します。憲法裁判所が、弾劾が妥当と判断すれば、尹大統領は罷免され、60日以内に大統領選挙が行われます。
尹大統領は14日夜、談話を発表し、自らの成果を誇示した上で「しばらく立ち止まるが、未来への旅路は決して止めてはいけない。私は決して諦めない」と述べ、争っていく姿勢を強調しました。
憲法裁判所の裁判官は過半数が与党寄りとされていて、必ずしも尹大統領に不利ではないとみられています。
一方、韓国メディアは職務が停止されたことにより、尹大統領への強制捜査が本格化するとの見通しを示しています。
検察などは尹大統領を内乱の疑いなどで捜査していて、近く大統領の聴取や拘束に踏み切る可能性が指摘されています。