イスラム過激派組織による攻勢で緊迫するイラク情勢を受け、アメリカのオバマ大統領は最大２７５人のアメリカ兵をイラクに向けて派遣したことを明らかにした。

　オバマ大統領は連邦議会に対し、今月１５日から最大２７５人のアメリカ兵をイラクに向け派遣していると伝えた。必要に応じて、イラクに滞在するアメリカ人やアメリカ大使館の職員らを保護するためだとしていて、すでに一部はバグダッドに到着しているという。

　また、オバマ大統領は１６日夜、ホワイトハウスの安全保障チームからアメリカの取りうる対応などの報告を受け、協議を行った。オバマ政権は、イラクには地上部隊は投入しないとしており、無人機によるイスラム過激派への空爆を含む様々な選択肢の検討が本格化することになる。