イスラエル軍、ガザ地区住民に避難呼びかけ
パレスチナ自治区ガザ地区をめぐる情勢が再び緊迫している。15日、一度は停戦案を受け入れたイスラエルだったが、イスラム原理主義組織・ハマスの攻撃が続いたことを受け、再び軍事作戦を始めた。
イスラエルは15日、仲介役を担うエジプトが提案した停戦案を受け入れた。しかし、ガザ地区を実効支配するハマスがロケット弾攻撃を継続したことから、イスラエルは停戦の受け入れを6時間で白紙に戻し、軍事作戦を再開した。
こうした中、ガザ地区との境界近くではイスラエル人の男性がハマスによる攻撃を受け死亡。一連の軍事作戦が始まってから、イスラエル側に死者が出たのは初めて。ネタニヤフ首相は15日、「攻撃を拡大する以外、選択肢はない」と述べ、地上戦も辞さない構えを示した。
また、イスラエル軍は新たにガザ地区東部に住む約10万人に対し避難を呼びかけていて、近く大規模な攻撃が行われる可能性も出ている。