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航空機墜落、ウクライナとロシアの主張対立

2014年7月18日 14:11

 マレーシア航空機の墜落を巡って、ウクライナとロシアの主張が真っ向から対立している。ロシア・モスクワから渡辺祐史記者が中継。

 ウクライナのポロシェンコ大統領は、ロシアを「侵略者」と表現し、「侵略者の本当の顔を見た。民間機撃墜は国際的テロだ」と非難した。

 ウクライナの治安当局は17日、キエフで会見し、「たった今、飛行機を撃墜した」とする親ロシア派の幹部からロシア当局への電話や、親ロシア派同士で「民間機だ」「大勢乗っているのか?」などと話したという会話を傍受したとしている。

 一方、ロシアメディアによると、親ロシア派は「上空1万メートルを飛行する航空機を撃墜する装備は、我々は持っていない。持っているのはウクライナ軍だ」と主張している。

 ロシア・プーチン大統領は「事故が起きた国(ウクライナ)が恐ろしい悲劇の責任を負うべきだ」と述べ、ポロシェンコ大統領が停戦を延長していれば悲劇は起きなかったと非難した。

 政権側と親ロシア派の戦闘が再び激化していた中で民間機を巻き込むという最悪の事態に、非難合戦、そして情報戦が激しさを増している。