イスラエル軍が地上戦拡大 死者400人超
パレスチナ自治区では、イスラエル軍がガザ地区での地上戦を拡大し、死者が400人を超えた。こうした中、国内外から停戦を求める声が高まっている。
地上作戦の拡大を発表したイスラエル軍は20日、ガザ東部のシェジャイヤ地区に激しい攻撃を加え、地元メディアによると子どもや女性を多く含む60人以上が死亡、一連の戦闘での死者は400人を超えた。
一方、イスラム原理主義組織「ハマス」も攻撃の手を緩めず、地上戦開始後のイスラエル軍兵士の死者は18人にのぼっている。
沈静化の糸口が見えない中、イスラエルの市民の間では、地上戦を支持する声が強くある一方、反戦デモも各地で広がりを見せている。テルアビブの広場には、地上戦に反対する数百人が集まり抗議活動を行う一方、その反対側には攻撃拡大を指示する人が声を荒らげていた。
地上戦反対の市民「罪もない人々が殺されている。地上戦は何の解決にもならない」
地上戦支持の市民「他に選択肢はない。子どもや家族を守らなければいけない」
また、国連の潘基文事務総長が中東入りし、調停に乗り出すなど国際社会の圧力も高まっている。強硬姿勢を崩さないイスラエル・ネタニヤフ首相だが、犠牲者が増え続ける中、国内外の声を意識しながらの対応を迫られている。