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イラク・マリキ首相が退陣表明

2014年8月15日 12:09

 イスラム過激派組織の勢力拡大で混乱が続くイラクで14日、マリキ首相が退陣を表明した。国内外の圧力に屈した形だが、今後は新しい首相の下、速やかに挙国一致内閣を樹立できるかが焦点。

 マリキ首相は「新政権を円滑に発足させるため、首相の座を降りる」と述べ、退陣を表明するとともに、アバディ次期首相候補を支持する考えを明らかにした。

 マリキ首相をめぐっては、宗派対立を深刻化させたことがイスラム過激派組織「イスラム国」の勢力拡大を招いたとして、国内外から退陣を求める声が高まっていた。アバディ氏は来月までに組閣を行うとみられるが、国内の各派閥を取り込んだ挙国一致内閣を作れるかが今後の焦点となる。