“イスラム国”資金も恐ろしいほど豊富
湯川遥菜さんとみられる日本人男性を拘束したとみられているイスラム過激派組織「イスラム国」について、アメリカのヘーゲル国防長官は21日、「洗練され、資金も恐ろしいほど豊富だ」と述べて、その勢力に強い警戒感を示した。
ヘーゲル国防長官は21日に会見し、「イスラム国」の資金力や組織について、「テロ集団の枠を超えている」との認識を示した上で、「我々はあらゆる準備をしなければならない」と強調した。
また、会見に同席したデンプシー統合参謀本部議長は、「イスラム国」などイスラム過激派組織に参加している外国人戦闘員が本国に戻る可能性を指摘し、各国にとって「差し迫った脅威だ」と強い危機感を示した。
一方、アメリカ国務省は、こうしたイスラム過激派組織によるシリアでの戦闘に、1万2000人に上る外国人が参加していることを明らかにした。
「約12000人の戦闘員が50か国からシリアに入り、少数のアメリカ人も含まれる」-ハーフ副報道官は、外国人戦闘員について、各国と協力し、シリアへの入国を阻止しようとしていることを強調した。