×

米、露に追加制裁 最大手銀行など対象

2014年9月13日 12:33

 ウクライナ情勢をめぐり、アメリカ政府は12日、ロシア最大手の銀行などを対象に追加の制裁を発動した。

 今回の制裁では、ロシア最大の銀行「ズベルバンク」が対象に追加された。これで国有の大手銀行全てが制裁対象となり、資金調達が制限される。また、国営の軍事企業5社がアメリカとの取引を禁止され、資産も凍結される。

 ウクライナ東部をめぐっては、先週、停戦で合意したものの、その後も一部で戦闘が起きるなど不安定な状況が続いている。アメリカ政府は、ロシアが緊張緩和に向けて十分な取り組をしていないとして追加制裁に踏み切った形。

 一方、ロシアのプーチン大統領は12日、停戦合意後に、アメリカとEU(=ヨーロッパ連合)が足並みをそろえて追加制裁を発動したことについて「理解できない」と強い不快感を示した。そして、報復制裁について「政府が検討している」と述べた。

 タス通信によると、ウリュカエフ経済発展相は12日、報復制裁として、欧米からの自動車や石油化学製品などについて輸入制限を検討していることを明らかにした。