新銀行東京、地方銀行グループの傘下へ
石原慎太郎元都知事の意向で東京都が1000億円の出資をして設立された「新銀行東京」が、地方銀行グループの傘下に入る方向で交渉を進めていることが明らかになった。
関係者によると、「新銀行東京」は東京都民銀行や八千代銀行を傘下に持つ「東京TYフィナンシャルグループ」の傘下に入る方向で経営統合の交渉を進めていることが明らかになった。「新銀行東京」は石原慎太郎元都知事の意向で東京都が1000億円の出資をして中小企業の支援のため、自治体が初めて設立した銀行。しかし、開業から3年後には経営危機により東京都から400億円の追加出資を受け、経営の再建を進めてきた。最近は6年連続して黒字となり、東京都は経営の再建にめどが立ったと判断したとみられる。経営統合が実現すれば、東京都は銀行の経営から事実上退くことになる。