「イスラム国」対応めぐり安保理外相級会合
国連の安全保障理事会は19日、外相級会合を開き、イスラム過激派組織への対応をめぐりイラクの新政権支援を強化することで一致した。会合にはアメリカと敵対関係にあるイランも参加し、過激派対策を支援する用意があると表明した。
この外相級会合は、イスラム過激派組織「イスラム国」を打倒するための有志連合作りを進めるアメリカが呼びかけて行われたもの。会合では、イラクの新政権に対し経済支援を強化することや、「イスラム国」の資金源となっているイラクでの石油の違法な売買を取り締まっていくことなどで一致した。
また、会合にはアメリカと敵対関係にあり、イラクでの空爆に批判的な立場のイランも参加した。
イラン・アラグチ外務次官「イラクと“イスラム国”の脅威にさらされている国を支援する用意がある」
アメリカ・ケリー国務長官「世界のほぼすべての国に(イスラム国に対応する)役割がある」
ケリー国務長官はイランの支援に期待感を示すとともに、さらに多くの国が有志連合に加わるよう呼びかけた。