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香港デモ緊迫 地元警察、強制排除に動くか

2014年10月3日 0:32

 香港で、民主的な選挙を求めるデモは5日目に突入した。地元警察が強制排除の可能性を示唆するなど、緊張感が高まっている。現地・香港政府前から高井望記者が伝える。

 現在、現地時間午後10時42分を過ぎたところだが、デモはまだ続いている。デモ隊の多くは、警察の強制排除も視野にいれ、催涙ガス対策のゴーグルなどをつけて、活動を続けている。

 一部のデモ隊のリーダーは、2日中の行政長官との直接対話を要求しており、まもなく期限を迎える。実現しない場合は、政府系ビルのさらなる包囲などデモを拡大するとしている。

 こうした中、地元メディアによると、警察は「デモがエスカレートすれば、法律に基づいた行動をする」と述べ、強制排除も示唆した。

 地元警察「警察はいかなる不法な政府施設の包囲も許さない」

 デモ参加者「もし政府が暴力的行動をしたら、国際社会が目撃することになります」

 香港は2日まで祝日だったが、3日は平日で、政府機関も通常業務を行う予定。デモの拡大は市民生活に直接影響を与えかねないことから、警察は強制排除も示唆したものとみられる。ただ、香港政府は、デモ初日に催涙弾を使用して非難を浴びた経緯もあり、その出方が注目されている。