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マララさん「賞は全ての子供たちのもの」

2014年10月11日 7:55

 今年のノーベル平和賞に史上最年少で選ばれたマララ・ユスフザイさん(17)が10日、イギリス・バーミンガムで会見し、全ての子供たちが学校に通えるようになるまで活動を続けると決意を語った。

 マララさん「ノーベル平和賞に選ばれて光栄です。この賞は声をあげられない全ての子供たちのもの。彼らには質の高い教育を受ける権利、労働や人身売買に邪魔されない権利、幸せな人生を送る権利があります」

 イスラム過激派の銃撃に遭いながらも教育を受ける権利を訴えてきたマララさん。受賞の知らせは、まさに学校の化学の授業中に教師から聞いたという。会見では家族への強い感謝も口にした。

 マララさん「父親は私の翼を折らずに、目標を達成させるため、はばたかせてくれました。賞をもらっても、これで終わりではなく始まりなのです。全ての子供が学校に通えるようにしたいのです」

 一方、地元パキスタンでも喜びの声があがっている。

 市民「パキスタン、そして地域の誇りです。女性でしかも少女が名誉ある賞を受け、とても幸せです」

 マララさんは、共に選ばれたインドの人権活動家カイラシュ・サティアルティさんと電話で話し、対立するお互いの国の首相を授賞式に招くことを提案したという。わずか17歳にして国際社会での存在感をさらに高めそうだ。