アメリカ・ニューヨーク株式市場は３日、先週末に過去最高値を記録した反動からやや値を下げて取引を終えた。ただ、このところの経済指標や企業業績は好調で、高値傾向が続いている。

　３日のニューヨーク株式市場で、ダウ平均株価の終値は前週末比２４ドル２８セント安の１万７３６６ドル２４セントで取引を終えた。ハイテク株が中心のナスダック総合指数は８．１７ポイント高の４６３８．９１だった。

　発表されたアメリカの製造業景況指数が好調で、市場予想も大幅に上回ったために一時はダウ平均株価が取引時間中の過去最高値を記録したが、午後になると高値圏が続く中で目先の利益を確定するための売り注文が相次いだ。

　一方で、ニューヨーク外国為替市場では日銀が決めた追加の金融緩和が日米の金利の差を広げるとの見方から円を売ってドルを買う動きが続き、円相場は一時６年１０か月ぶりに１ドル＝１１４円台まで値下がりした。