NY市場 ナスダック15年ぶり最高値更新
23日のアメリカ・ニューヨーク株式市場は利上げの時期が遅くなるのでは、との期待感などから、ハイテク株中心のナスダック総合指数は約15年ぶりに過去最高値を更新して取引を終えた。
この日は、まず、日用品大手のP&G(=プロクター・アンド・ギャンブル)が減益決算を発表するなど、低調な企業決算が続いたことから売りが優勢で始まり、ダウ平均株価は一時、約60ドル値を下げた。また、ヨーロッパや中国に加え、アメリカで発表された経済指標も市場の予想を下回り、売りの要因となった。しかし、市場関係者によると「市場では次第に、利上げの時期が遅くなるのでは、との期待感が広まってきた」ということで、徐々に買いが優勢となった。
結局、ダウ平均株価は前日より20ドル42セント値を上げ、1万8058ドル69セントで取引を終えた。ナスダック総合指数は成長が見込まれるバイオ株などが買われ、前日より20.89ポイント上昇し、5056.06で取引を終え、終値として約15年ぶりに過去最高値を更新した。