市民と警察官衝突、約50人ケガ ベルギー
ベルギーで6日、新しい政府が示した年金政策などに不満を持つ市民数百人が抗議活動を行い、約50人がケガをする騒ぎとなった。
ベルギーの首都ブリュッセルで6日、政府の歳出削減策に抗議する市民らと警察官が衝突し、AP通信によると、約50人がケガをし30人が拘束された。ベルギーでは、先月11日に新しい連立内閣が発足したばかりだが、政府がEU(=ヨーロッパ連合)が求める財政赤字の削減のために年金受給年齢を65歳から67歳に引き上げるとしたことや公共サービスの削減を表明し、労働者が反発していた。
ロイター通信によると、6日午後には政府主導で主な労働組合との協議が開かれたが、政府が譲歩する姿勢を見せずに話し合いは物別れに終わっていた。労働組合側は今後、毎週各地でストライキを行うとしている。