韓国の旅客船沈没事故から約７か月。殺人の罪で死刑を求刑された船長に対し、光州地方裁判所は１１日午後、殺人罪を適用せず、懲役３６年の判決を言い渡した。

　判決公判は午後１時に始まり、入廷した船長のイ・ジュンソク被告は、傍聴席に座っている遺族と裁判官に向かって、１回ずつ、深く頭を下げた。裁判では検察側が求めた殺人の罪による死刑が認められるかが焦点だったが、午後２時半頃に言い渡された判決で裁判所は、イ・ジュンソク被告に殺人罪を適用せず、懲役３６年を言い渡した。

　この他、無期懲役を求刑されていた一等航海士ら３人に対しては、懲役３０年から１５年の判決を言い渡した。