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マララさん平和賞受賞へ オスロから中継

2014年12月10日 16:56

 ノーベル平和賞の授賞式が約5時間後に迫り、ノルウェーのオスロから渡辺祐史記者が最新の様子を伝える。

 授賞式はオスロ市庁舎で行われる。マララさんは、9日も忙しいスケジュールをこなし、会見では報道陣の多さに驚き、はにかむような表情も見せていた。史上最年少のノーベル賞受賞者が、17歳という若さをうかがわせるひとこまだった。今回、マララさんの周辺には、5人の少女の姿がある。うち2人は、パキスタンで武装勢力に銃撃された際に一緒にいて負傷した少女たちだ。

 銃撃時一緒にいた友人「マララは普段から勇敢で親切です」「一緒に授賞式に出られることを誇りに思います」

 他の3人は、ナイジェリアやシリアで教育を受ける権利を訴える活動を行う少女らで、授賞式にも招待されている。これまで何度か、マララさんを取材しているが、今回はこうした同世代の少女らに囲まれ、よりリラックスし、言葉にも強さをましているように感じた。

 一方で、襲撃に備え、マララさんの立ち寄る先には厳重な警備が敷かれている。マララさんは今回の受賞にあわせ、銃撃された際に着ていた制服を公開することを決めた。

 命をかけて訴えてきた現実を世界にさらに伝えたい考え。