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教育受けられない最後の時代に~マララさん

2014年12月10日 23:54

 ノーベル平和賞の授賞式が10日、ノルウェーのオスロで行われた。注目の17歳、マララさんは何を語ったのか。現地から渡辺祐史記者が伝える。

 ノーベル平和賞の授賞式は、私の後ろに見えるオスロ市庁舎で行われた。マララさんは、スピーチで、子どもが教育を受けることの必要性を訴えた。

 マララさんは、インドの人権活動家カイラシュ・サティアルティさんとともに授賞式に臨み、満場の拍手の中、メダルを掲げてみせた。そして、スピーチは会場で見守る両親への感謝の言葉から始まった。

 マララ・ユスフザイさん「私の翼を折らず飛び立たせてくれた父に感謝します。この賞は私だけの賞ではない。教育を受けたいのに忘れ去られた子どもたちのための賞だ。子どもたちが教育を受けられない最後の時代にするため立ち上がりましょう」

 マララさんは、1人1人の子どもが立ち上がれば、世界は変わるんだというメッセージを伝えたかったのではないだろうか。

 マララさんは授賞式に合わせ、銃撃された際に着ていた制服を一般に公開した。全身に血の跡が残っており、教育のために命をかけて戦ってきたことを示すもので、現実を知ってともに戦ってほしいという思いが表れている。

 スピーチの最後でマララさんは、「不可能なことは何もない。私たちが生きる21世紀は、人類が火星にまで到達するだろう。質の高い教育だって実現できると信じている」と力強く語った。