香港デモ 最大拠点で強制排除、活動収束へ
民主的な選挙を求めるデモが2か月以上続く香港で、警察などがデモ隊最大の拠点、香港政府庁舎前での座り込みの強制排除に乗り出した。
香港政府庁舎前では、日本時間11日午前10時15分過ぎから、裁判所が出した道路占拠の禁止命令が読み上げられ、その後、強制執行が始まった。デモ隊最大の拠点は、11日中に撤去される見通し。裁判所の命令は、一部の道路にしか出ていないが、警察はこの後、命令が出ていない全ての道路で強制排除を行い、デモ隊最大の拠点を一掃する方針。抵抗する場合は逮捕もありえると警告し、「必要最低限の実力行使をする」としている。
一方、デモを主導した学生団体は、「自主的には撤収しない」と言っているが、警察の実力行使に抵抗はしない方針。また学生団体の幹部は、道路占拠を再び呼び掛けることはないとも述べていて、2か月以上続いた道路占拠活動は事実上、これで収束する見通し。
学生団体は今後も香港での民主的な選挙を求めていく方針だが、それがどのような活動になるのか、まだ展望は見えていない。