韓国の大韓航空の前副社長が乗務員のナッツの渡し方に激怒し、動き始めていた航空機を引き返させた問題で、検察当局は２４日午前、逮捕状を請求した。

　韓国の検察当局は、趙顕娥前副社長が航空機を引き返させた行為は航空保安法違反にあたるして、裁判所に逮捕状を請求した。検察は、「無理な航路変更で運航の安全が脅かされた」と説明。航空保安法の「航路変更罪」で有罪となれば１年以上、１０年以下の懲役が科される。

　検察は、大韓航空の常務が趙前副社長をかばう目的で関係者にウソの証言をするよう迫っていたとして、この常務についても逮捕状を請求した。

　裁判所は、２９日にも逮捕についての審査を行う方針で、趙前副社長も出頭する見通し。