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英女王“Xmasスピーチ”1年を振り返る

2014年12月26日 8:42

 イギリスのエリザベス女王は25日、クリスマス恒例のテレビを通じてのスピーチを行い、この1年を振り返った。

 スピーチの中でエリザベス女王は、第一次世界大戦の勃発から100年にあたる今年、戦没者を追悼するポピーがロンドン中心部の観光名所を埋め尽くしたことや、イギリスからの独立を問う住民投票が行われたスコットランドで民意が割れたことについて触れ、和解の重要性を訴えた。

 エリザベス女王「和解にはさまざまな形がある。スコットランドでは住民投票後、あるものは失望し、あるものは安堵(あんど)した。この違いを埋めるには時間がかかるだろう」

 また、エリザベス女王は、西アフリカなどで7500人以上が死亡し、依然、猛威をふるうエボラ出血熱について、「危険にさらされながら医療活動に従事する医療ボランティアなどの無私無欲に深く感銘を受けた」と述べた。

 一方、これに先立ち、イギリス東部・サンドリンガムの教会では、エリザベス女王やウィリアム王子、来年4月に第2子を出産予定のキャサリン妃などがクリスマス礼拝に出席した。ジョージ王子は姿を見せず、キャサリン妃が教会に集まった子どもに「連れてこなくてごめんね」と謝る一幕もあったという。