韓国の柳吉在統一相は２９日、北朝鮮に対し政府間の協議を来月、開くよう提案した。ただ、北朝鮮が応じるかは不透明。

　柳統一相は、来年が韓国と北朝鮮が分断されてから７０年となるのを機に統一を推進するための方策を発表し、南北で離れて暮らす「離散家族」の再会やスポーツ交流などを推進したい考えを明らかにした。そして、双方の関心事について話し合うための政府間協議を来月中に開くよう北朝鮮に提案した。韓国側の首席代表は柳統一相自身が務めるとしている。

　韓国と北朝鮮は１０月に高官級協議を開くことでいったん合意したものの、その後、韓国の市民団体が金正恩体制を批判するビラを飛ばしたことに北朝鮮が強く反発し、協議は開催されていない。北朝鮮は先週、「南北関係を改善するためあらゆる努力を傾けたが、年末にいたって最悪の状態になった」「責任は韓国政府にある」と非難していて、提案に応じるかは不透明。