ギリシャ沖で先月２８日に起きたフェリー火災で、火災にあったフェリーが２日、イタリア南部の港にえい航された。

　ギリシャの沿岸警備当局が公開した映像では、フェリーから炎が上がり全体が煙に包まれる様子が映し出されている。ＡＰ通信などによるとフェリーは２日、１７時間をかけて、イタリア南部の港にえい航された。

　フェリーは先月２８日、ギリシャのパトラスからイタリア東部のアンコーナに向かっていた途中、車庫から出火し、これまでに少なくとも１１人が死亡、４７７人が救出された。しかし、当初発表されていた乗客名簿の人数と実際の人数が大きく食い違っているほか、フェリーに複数の不法労働者が乗っていた可能性も指摘されている。捜査当局は今後、船内を捜索し、出火原因について調べを進める方針。