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アウシュビッツ強制収容所 解放から70年

2015年1月28日 7:16

 第2次大戦中、ナチスドイツが110万もの人を虐殺したといわれるポーランド・オシフィエンチムのアウシュビッツ強制収容所が27日、解放から70年を迎え、生存者などが出席して追悼式典が行われた。

 式典は収容所の正門の前で行われ、加害国ドイツの大統領など49か国の首脳や要人のほか、生き残った元収容者およそ300人が出席した。元収容者の代表は「私たちの過去と同じことを子どもたちの未来に起こしてはならない」と訴えた。

 「死の壁」は反抗した収容者が射殺された場所で、解放後、初めて訪れたという生存者もいた。

 元収容者「言葉にならない。当時の私と今の私は別人のように感じる」

 高齢化が進み、今回の式典は「生存者が一堂に会する最後の機会」とも言われている。記憶を語り継ぐことが課題となっている。