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“イスラム教初”英議員「風刺画に責任を」

2015年2月16日 20:14

 来日中の、イギリス上院では初めてとなるイスラム教徒の議員が16日、都内で会見した。フランスやデンマークで起きた銃撃事件の発端とされるイスラム教の預言者・ムハンマドの風刺画について、「言論の自由は大事だが、責任とバランスをとるべきだ」と主張した。

 イスラム教徒で初めてイギリスの上院議員となったナジール・アーメド氏はパキスタン出身で、幼い頃にイギリスに移住した。議員になってからは、宗教差別撤廃の法制化を進めることなどに力を注いできたという。会見でアーメド氏は、フランスやデンマークで発生した銃撃事件の発端とされるムハンマドの風刺画について、「母より尊い存在で、揶揄(やゆ)することは不愉快」とした上で、「言論の自由は大事だが、責任とバランスをとるべきだ」と主張した。

 また、イスラム過激派組織「イスラム国」による日本人殺害事件について、「イスラム国」は宗教を悪用していると非難した。