イタリアの沿岸警備当局は４日、北アフリカ・リビア沖の地中海で、船でイタリアに渡ろうとしていたとみられる移民ら約１５００人を救助した。

　ロイター通信によると、イタリア海軍と沿岸警備隊は４日、リビア沖の地中海で５隻のボートに乗った約１５００人の移民らを発見した。５隻のうち３隻は、自力での航行に支障があり、救助を求める要請を受けたイタリア当局が現場海域に向かったところ、他の２隻も発見したということで、乗っていた全員が救助されたという。

　イタリアなどヨーロッパには内戦状態が続く中東のシリアなどからの不法移民や難民がリビアを経由して密航するケースが急増している。しかし、船の転覆事故などが相次ぎ、国連によると、去年、３０００人以上が死亡していて、危険な密航を阻止するための対策が急がれている。