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ローマ法王「虐殺」発言 トルコ政府が抗議

2015年4月13日 21:15

 第一次世界大戦時のオスマン・トルコ帝国によるアルメニア人迫害について、ローマ法王は12日、「20世紀の最初の虐殺だ」と発言した。トルコ政府はこれに抗議し、駐バチカン大使を召還した。

 ローマ法王フランシスコは12日、バチカンでのミサで多くの信者を前に「アルメニア人への迫害は、20世紀の最初の虐殺として広く認識されています」と述べ、第一次世界大戦中にオスマン・トルコ帝国で起きたアルメニア人迫害について、「虐殺」との認識を示した。

 これに対し、トルコ政府は「イスラム教徒の痛みを無視して、キリスト教徒だけを保護している」などと抗議し、駐バチカン大使を召還した。アルメニア人迫害をめぐっては、「虐殺」との表現をめぐって長年にわたり議論が続けられている。