韓国の検察当局は、建設会社の元会長から不正に資金提供を受けた疑いで、与党の代表も務めた現職の知事の事情聴取を始めた。

　事情聴取を受けているのは、与党の代表も務めた慶尚南道の知事・洪準杓氏で、２０１１年に当時の建設会社の会長から不正に政治資金を受け取った疑いが持たれている。

　建設会社の元会長は、朴槿恵政権の幹部など８人に裏金を渡していたことを示すメモを残して先月に自殺し、名前が挙げられていた李完九首相が辞任に追い込まれるなど、政権に打撃を与えた。検察が、メモに名前があった８人の事情聴取に乗り出すのは初めてだが、洪氏は疑惑を否認している。

　洪氏は元検事で、次々と不正を摘発してテレビドラマのモデルにもなった。