台湾総統選 国民党で立候補届け出始まる
台湾では、来年1月に総統選挙が行われる。与党・国民党では17日から党内での立候補の届け出が行われているが、有力者が出馬を見送り、総統選では厳しい戦いが予想されている。
17日から始まった与党・国民党の予備選挙の立候補者届け出は、立法院副院長の洪秀柱氏が手続きを行った。国民党の馬英九総統は今期で任期満了となるが、去年行われた統一地方選挙での惨敗から、来年の総統選でも厳しい戦いが予想されている。
こうしたことから朱立倫主席など有力候補とされていた議員はすでに出馬しないことを表明している。国民党は、総統選の候補者について、世論調査で30%以上の支持を得なければ公認しないなど一定の条件を設けている。一部の台湾メディアは、今回、届け出をする候補では、こうした条件を満たせず、候補者選びが振り出しに戻る可能性も指摘している。
一方、統一地方選挙で議席を大きく伸ばした最大野党の民進党は、総統選の候補をすでに蔡英文主席で一本化していて、8年ぶりの政権交代を目指している。