“留守児童”4人が農薬で自殺 中国
中国・貴州省で、親が出稼ぎに出て家に残されていた4人の子供が、農薬を飲んで死亡した。食べ物がなくなり、無理心中したとみられるが、中国ではこうした「留守児童」と呼ばれる子供たちが社会問題となっている。
4人が死亡したのは、貴州省畢節市の農村で、中国メディアによると、9日夜、5歳から13歳の4人の兄妹が家の中で農薬中毒を起こし、間もなく死亡した。この家庭は、母親が3年前に家出し、父親は都市部に出稼ぎに出ていて、子供だけで生活していたという。4人は生活費が底をつき、学校にも通えず、去年とれたトウモロコシを食べて飢えをしのいでいたが、生活に困窮し、無理心中したとみられている。
中国の農村部では、親が出稼ぎに出て残されている“留守児童”と呼ばれる子供が5000万人以上いるとされ、社会問題になっている。ネット上では「GDP世界第2位は何の役に立つのか」「国家の将来に関わる問題、政府は何をしていた」などと社会矛盾を指摘する意見が相次いでいる。