酸素尽きたか…最新の捜索状況をボストンから中継
豪華客船「タイタニック号」の残骸を見に行くツアーの潜水艇が消息不明になって、およそ4日が経過しました。捜索を行っている「アメリカ沿岸警備隊」の拠点があるボストンから、橋本記者が最新情報を伝えます。
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緊急用の酸素が尽きたとみられる時間からすでに3時間が経過しました。ただ、今も世界中のメディアが増え続けている状況で、ここからおよそ1500キロ沖合で続いている懸命の捜索活動の様子を速報で伝えています。
“酸素切れ”の可能性を受け、先ほど、捜索を指揮するアメリカの沿岸警備隊に取材しましたが、現在もレスキュー、つまり救助活動に全力を投じていると語りました。「酸素はあくまでデータの一つにすぎない」として、捜索の中断などを検討する段階ではないと強調しています。
捜索隊は、現地時間21日の時点で、すでに日本の四国4県を合わせた面積のおよそ1.5倍にあたる非常に広い範囲の捜索を実施したという状況です。
きょう以降は捜索に加わる船などがさらに増えるということで、捜索範囲は加速度的に拡大するとみられています。
こうした中、つい先ほど、フランスから到着した深海での作業が可能な水中探査ロボットも現場で活動を開始したという情報も入ってきました。水中から音が感知されている海域を重点的に捜索するということです。
さらに、深海での事故を専門とする医療関係者らも現場に向かっているということで、5人の生還に向けた動きはいまも続いています。