「タイタニック号」潜水艇捜索続く 水中から再び音を感知…沿岸警備隊「希望はある」
「タイタニック号」の残骸を探索する潜水艇が消息不明になって丸3日が経過しました。“酸素切れ”が迫る中、懸命の捜索が夜を徹して続けられています。中継です。
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潜水艇に搭載されている緊急用の酸素は、残り9時間分を切ったとみられています。ただ、捜索を指揮するアメリカの沿岸警備隊は、「酸素はあくまでデータの一つに過ぎない」として捜索の期間を検討する段階ではないと強調しています。
「タイタニック号」の残骸を探索する潜水艇「タイタン」は、アメリカのマサチューセッツ州から東におよそ1500キロ離れた北大西洋で18日から消息不明になっています。潜水艇には5人が乗っていますが、刻一刻と酸素が減っているほか食料や水も限られています。
こうした中、沿岸警備隊は、現地時間21日の捜索でもカナダの哨戒機が水中から音を感知したと明らかにしました。
沿岸警備隊「希望を持つ必要がある。しかしその音が何かはわからない。ただ言えることは我々は音の発生源を捜索しているということだ」
――水中からの音は生存者がいることを示しているのでしょうか?
現時点では、そうとは一概には言えない状況です。というのも、21日の時点では、「ものを激しくたたくような音が30分おきに聞こえる」という情報もありましたが、22日、沿岸警備隊は、「30分おきかはわからない」とした上で、この音が人間によるものかも不明だとしました。ただ、「希望はある」として、無人探査機を使って音を感知した周辺海域の捜索を強化しているということです。