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水中から物をたたくような“音” 「タイタニック号」残骸探索の潜水艇、消息不明から丸2日

2023年6月21日 13:51

北大西洋に沈没した豪華客船「タイタニック号」の残骸を探索する潜水艇が消息不明になって丸2日が経過しました。現地メディアは、捜索中に水中から音が聞こえたことが明らかになったと伝えています。中継です。

捜索を行っているアメリカの沿岸警備隊の拠点があるボストンです。つい先ほどCNNは、現地時間20日の捜索中に水中から物をたたくような音が聞こえたことが、アメリカ政府の内部メモで明らかになったと速報で伝えました。

「タイタニック号」の残骸を探索する潜水艇「タイタン」は、マサチューセッツ州から東におよそ1500キロ沖合で、18日から消息不明になっています。潜水艇はツアーの運営会社のCEOが操縦していて、イギリスの富豪やフランスの探検家ら合わせて5人が乗っているということです。

CNNによりますと、アメリカ政府の内部文書には、水中から聞こえた物をたたくような音について「生存者がいることを示す継続的な希望だ」と記されているということです。ただ、どれくらいの長さの音だったかは不明だとしています。

沿岸警備隊は米軍やカナダ軍などと協力し、24時間態勢で捜索を続けています。

米・沿岸警備隊「専門的な知識を持つ複数の機関と特別な機器を必要とする複雑な捜索活動だ」

現時点で潜水艇に残された緊急用の酸素は、およそ28時間分とみられていて、捜索は時間との闘いを強いられています。