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イスラエル軍「広範な攻撃計画準備」 住民数十万人がガザ南部に避難…緊迫続く

2023年10月15日 11:49

イスラエル軍は14日「広範な攻撃計画を準備している」と明らかにしました。パレスチナ自治区ガザ地区への地上侵攻にいつ踏み切るのか、緊張が高まっています。

イスラエル軍は14日、「陸、海、空からの複合的な攻撃を含む広範な攻撃計画の準備を進めている」と発表しました。「重要な地上作戦に重点を置き次の段階に備え準備態勢を強化している」としています。

この前日にはイスラエル軍の地上部隊がガザ地区で限定的な地上作戦を行い、人質の拘束場所に関する情報を集めたとしていて、大規模な地上侵攻にいつ踏み切るのか、緊迫した状況が続いています。

イスラエル軍はガザ北部の住民に対し、南部へ退避するよう警告し、日本時間14日午後10時までは危害を加えないと発表していました。

パレスチナを支援する国連機関によりますと、この12時間で数十万人が避難したということです。

イスラエル軍とイスラム組織「ハマス」の武力衝突では、これまでに双方の死者があわせて3500人以上にのぼっています。

こうした中、アメリカ軍は空母「アイゼンハワー」を東地中海に移動させ、すでに配備している空母「ジェラルド・フォード」と合流させると発表しました。イランやレバノンのイスラム教シーア派組織「ヒズボラ」が戦闘に参加しないよう抑止する狙いがあります。

また、バイデン大統領は14日イスラエルのネタニヤフ首相と電話会談し、イスラエルへの支持を改めて表明し、「民間人の保護に向けあらゆる努力をする」ことなどを確認しました。

バイデン大統領はパレスチナ自治政府のアッバス議長とも電話会談し、「ハマスはパレスチナ人の尊厳と 自決権を守る立場にない」と強調しました。

また米中の外相が電話会談し、王毅外相は国際会議をすみやかに開くよう提案しました。一方、アメリカ国務省によりますと、他の勢力の紛争介入を防ぐことも協議したということで、イランに介入させないよう、関係が深い中国にも対応を求めたとみられます。

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