野党・尹錫悦氏が“大接戦制す”バイデン大統領と電話会談
韓国の大統領選挙で勝利し次の大統領に就任する尹錫悦氏が政権移行に向けて動き出しています。
このあとの5年、韓国を率いていくことになる尹氏。10日、さっそく当選後の会見を開き、日本との関係改善にも改めて意欲を示しました。
最大野党「国民の力」尹錫悦氏「未来志向的な韓日関係を作る。互いが整理して解決する問題にひざを突き合わせて取り組むことが必要だ」
北朝鮮への対応については「いかなる挑発も抑止できる強力な国防力を構築する」としつつ、「対話の扉はいつも開いている」と述べました。
会見に先立ち尹氏は、文在寅大統領とも電話し、円滑な政権移行のために近く直接、会うことなどを確認しました。また、アメリカのバイデン大統領とも電話会談し、米韓の連携強化を話し合うなど精力的に動いています。
最終的な得票率はわずか0.73ポイント差で、これは過去に例がないほどの僅差でした。そして、これは韓国の世論が真っ二つに割れていたことを意味します。
尹氏は10日朝、歴代大統領らが埋葬されている墓地を参拝し「統合と繁栄の国を作る」と記帳したのですが、まさに今後、分断した世論を統合していくことが求められるわけです。
今後、5月の大統領就任に向け新たな政府を作っていくことになりますが、政治経験がない中でその力量が問われることになります。