×

中国政府「あらゆる必要な対策を講じる」処理水“放出”に猛反発…新たな対抗措置も 日本の水産物すでに事実上“輸入ストップ”

2023年8月22日 21:05
中国政府「あらゆる必要な対策を講じる」処理水“放出”に猛反発…新たな対抗措置も 日本の水産物すでに事実上“輸入ストップ”

福島第一原発の処理水の海洋放出が早ければあさって24日から始まることを受け、中国政府は「あらゆる必要な対策を講じる」と猛反発しました。

中国・外務省報道官「中国側はあらゆる必要な措置を講じ、食品の安全と公衆の健康を守る」

中国外務省は22日夕方の会見でこのように述べ、新たな対抗措置も辞さない考えを示しました。また、北京に駐在する日本の垂秀夫大使を呼び、抗議したということです。

一方、香港政府も、24日から東京や福島、千葉、新潟など10都県からの水産物の輸入を禁止すると発表しました。香港政府トップの李家超行政長官はSNSで、「食の安全に対するリスクと、海洋の環境を破壊する恐れがあるにもかかわらず、自分たちの問題を押しつけるのは無責任な行為だ」と強く反発しています。

日本の水産物をめぐっては、中国政府が先月上旬から放射線検査を強化するなど事実上、輸入がストップしていて、先月、日本から輸入した生の魚は、前の月と比べ半分以上、減少しました。また、中国で人気の生のクロマグロの輸入額は前の月と比べて64.4%減の905万元だったほか、ホタテは97%減の11万元となっています。