フランス下院選 与党“過半数割れ”の見通し
フランスで19日、政権運営に大きな影響を与える議会下院にあたる国民議会選挙の決選投票が行われ、与党側が半数を大きく下回る見通しとなりました。
今回の国民議会選挙では、与党側で過半数を確保し、今年4月に再選されたマクロン大統領が、2期目の安定した政権基盤を築けるかが焦点となっています。
フランス公共放送の予測によりますと、与党連合は第一党を維持するものの、改選前はおよそ6割占めていた議席を大幅に減らし、半数を下回る見通しが強まっています。
一方、大統領選で3位だった急進左派のメランション氏を中心とする左派連合が大きく議席を伸ばし、最大野党となる見込みです。
今回の選挙では、ウクライナ情勢の影響で物価が上昇する中、批判の矛先が与党側に向けられていました。
与党連合が過半数の議席を確保できなければ、マクロン大統領は厳しい政権運営を迫られることになります。