ケニアの首都ナイロビで25日、増税法案に反対するデモ隊が議会に突入し、警察が発砲するなどして、少なくとも5人が死亡しました。

AP通信などによりますと、ケニアの議会で25日、増税を目的とした新たな法案の採決が行われ可決しましたが、法案に反対する数千人規模のデモ隊の一部が議会に突入しました。

デモ隊に向けて警察が発砲し、少なくとも5人が死亡、30人がケガをしたということです。

また、議会の一部の建物では火災も発生し、議員らは地下トンネルを通って避難したということです。

ロイター通信によりますと、ケニアでは物価高騰で市民生活が圧迫されていて、増税法案に反対する抗議デモが全土に拡大していました。

デモ隊の一部による略奪なども起きていて、混乱が続いています。

こうした中、ケニアのルト大統領は25日、会見を行い、「このような事態が二度と起こらないよう、政府はあらゆる力を動員した」と述べました。