台湾 議会権限を強める“野党法案”に抗議、立法院周辺など各地でデモ
台湾の議会で多数を占める野党が総統に対して議会の権限を強めるための法案の制定を進めていますが、こうした動きに抗議するデモ隊が議会周辺に集結するなど混乱が広がっています。
抗議活動は台湾の議会にあたる立法院の周辺など各地で起きていて、24日も大規模なデモが呼びかけられています。
デモは立法院の野党主導で審議が進む法案に抗議するもので、法案には総統に立法院での定期的な報告や質疑への対応を求めることが盛り込まれるなど、総統に対して議会の権限を強化する内容になっています。
今月20日に就任した頼清徳総統の与党・民進党は、立法院では少数与党となっていて、野党としては総統を追及する機会を得ることで政局を有利に運ぶ狙いがあります。
野党側は、24日夜にも採決に踏み切る構えですが、民進党も抵抗していてメドは立っていません。