NY地下鉄で“発砲”10人撃たれる…ホームで倒れ込む男性も
朝の通勤で混み合うニューヨークの地下鉄で、突然、ガスマスクをつけた男が発砲し、10人が撃たれました。事件発生直後に撮影された映像には、電車から悲鳴とともに逃げ出してくる乗客や、車内から大量の煙が出ている様子も見られました。
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アメリカ・ニューヨークのブルックリン地区で12日午前8時半ごろ、通勤などで多くの人が利用する地下鉄の車内で、突然、男が発砲し10人が撃たれました。事件発生直後に撮影された映像には、駅に止まった電車の扉から、悲鳴とともに逃げ出してくる乗客たちが捉えられていました。車内からは、大量の煙が出ているのも分かります。
乗客の中には、けが人とみられる人もいて、ホームに倒れ込む男性も。さらに車内には、横たわり応急処置を受ける男性の姿もありました。
事件現場にいた人
「最初は何が起きたか分からなかった。駅員が医療支援を求めて叫んでいた。みんな一斉に逃げて、とにかく怖かった」
地元当局によると、発砲したのはヘルメットをかぶり、ガスマスクをつけた黒人の男。車内で発煙筒をたいた上で10人を撃ち、逃走したということです。
そして、警察は重要参考人として、62歳の男の顔写真を公開しました。現場には、男が所持していたとみられる拳銃や小型のオノ、ガソリンや発煙筒のほか、レンタカーの鍵も残されていて、警察はレンタカーを現場近くで発見しました。この車を借りていた、62歳の男を特定し、行方を追っています。
撃たれた10人のほかにも、煙を吸うなどして、少なくとも23人がケガをした事件。全員、命に別条はないということです。