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水原容疑者 13日出廷へ  62億円損失か…賭博業者に「これが最後」と何度も… 「司法取引」で今後は?

2024年4月13日 2:21
水原容疑者 13日出廷へ  62億円損失か…賭博業者に「これが最後」と何度も… 「司法取引」で今後は?

アメリカの捜査当局は水原容疑者を大谷選手の口座から不正に金を送金したとして銀行詐欺の疑いで訴追したことを明らかにしました。大谷選手の口座から不正に送金した額は日本円にして約24億5000万円。水原容疑者は、まもなく裁判所に出廷する予定です。

一連の違法賭博の問題が、大きく動きました。

連邦検事(米・ロサンゼルス 日本時間12日)
「水原氏は大規模な詐欺行為をした」

元相棒・水原一平氏は“容疑者”となり、大谷翔平選手は“被害者”に。

連邦検事
「これだけは強調させて頂きたい。この事件において大谷選手は被害者だと考えます」

日本時間12日。アメリカの捜査当局は、水原容疑者を大谷選手の口座から不正に金を送金したとして、銀行詐欺の疑いで訴追したことを明らかにしました。

連邦検事
「大谷選手の口座から1600万ドル以上を盗んだとみられる」

大谷選手の口座から不正に送金した額は、日本円にして約24億5000万円。当初、報じられていた約6億8000万円を大きく上回り、違法賭博で作った多額の借金の返済にあてられたとしています。

訴状によると、水原容疑者が違法なスポーツ賭博を始めたのは2021年の9月。ロサンゼルス・エンゼルスで大谷選手を支えていたころです。

その年の12月から2年あまりの間に約1万9000回の賭けをした記録が残っていて、勝った金額の合計は日本円で約218億円。その一部は水原容疑者の口座に振り込まれていたとしています。ただ、負けが約280億円にも膨らみ、約62億円の損失を抱えていたということです。

不正に送金されていた約24億5000万円。なぜ大谷選手は気づけなかったのか?

2018年、大谷選手の年俸が振り込まれる口座の開設に立ち会っていたという水原容疑者。大谷選手に知られずに口座にアクセスすることができたとみられています。

そして、電話口で大谷選手になりすまし、違法賭博業者に送金するよう銀行員をだましたことも。

大谷翔平選手(2021年11月)
「お世話になったのは一平さん」

信頼されている立場を利用したとみられる水原容疑者。訴状では、賭博業者との生々しいやりとりも明かされました。

水原一平容疑者(2022年11月14日ごろ)
「もう一度賭けるチャンスはある? 僕が金を払わないか心配することはないよ!」

水原一平容疑者(2022年12月9日ごろ)
「200賭けてもらえないか?」

賭博業者
「問題ないよ」

こうしたやりとりは、翌年も続いていました。

水原一平容疑者(2023年6月22日ごろ)
「また大負けしてしまったよ(笑)。最後にもう一度だけ賭けられるかな? もし負けたら、しばらくはこれが最後だ」

「賭けるのは最後」。そう言った直後も…。

水原一平容疑者(2023年6月23日ごろ)
「最後にもう一回だけ賭けられますか? これが最後だと誓うよ」

またその直後にも…。

水原一平容疑者(2023年6月24日ごろ)
「困ったことがあるんだ(笑)。最後の最後の賭けができるかな? これは本当だ…本当に最後だ」

一方、賭博業者からは…。

賭博業者(2023年11月17日ごろ)
「なぜ電話に出ないんだ? 今ニューポートビーチで(大谷選手が)犬の散歩をしているのを見かけたよ。どうしたら君と連絡が取れるか聞いてみようと思う。すぐに電話をくれ」

脅しなのか? 賭博業者とのつながりを大谷選手に伝えようとするメッセージも。

そして今年3月、“違法賭博”が報じられると…。

水原容疑者
「実を言うと大谷の口座からお金を盗んだ。もう終わりだ」

一方、捜査当局は水原容疑者と大谷選手の数千回に及ぶやりとりを検証。

連邦検事
「2人の会話に賭けや送金に関する話などは一切ありません」

大谷選手は、一連の賭博に一切関与していないとしています。

現地時間の今月3日にも捜査に協力していたという大谷選手。その日は、待望の第1号ホームランが生まれた日。捜査当局は、大谷選手の協力が、捜査が早く終わった要因だとしています。

   ◇

12日夜、都内で街の人の声を聞きました。

「大谷さんがそういうのに関与すると思っていなかったので、自分としては当然だと思います」

「私はもう絶対(大谷選手が)白だと思っていたので、もう安心しました」

「今もたぶんいろいろ調査とか裏であって、本領発揮できない場面続いていると思うので、ぜひこれから今以上に頑張って伝説を残すというか、これからも日本国民の星であってほしいと思います」

   ◇

最大で禁錮30年になると明かされた銀行詐欺。水原容疑者は司法取引に応じる方向と報じられていますが、今後どうなるのか。国際弁護士の吉田大氏に聞きました。

在米17年 国際弁護士 吉田大氏
「水原氏にとってみると、これから長い裁判をしなくてよくなる。そして裁判結果、重くなってしまう罪が今、司法取引に応じれば若干軽くなるかもしれない、というようなさまざまな有益な点があると思います。ただ、今回さすがに金額が巨額な点を鑑みると、なかなかどこまで司法取引に応じたとて、量刑を軽くできるかが注目の点だと思います」

では、約24億5000万円は大谷選手の元に戻ってくるのか――。

在米17年 国際弁護士 吉田大氏
「実際、水原氏、お金を持っているのかと。現実的な回収っていうのは非常に難しいと思います」

韓国での開幕戦以降公の場に姿を見せていなかった水原容疑者。日本時間の13日、ロサンゼルスの裁判所に出向くということです。

(4月12日放送『news zero』より)