東京・羽田空港で日本航空の旅客機と、海上保安庁の航空機が衝突した事故で、イギリスメディアは、日航機の乗客乗員379人が全員脱出したことについて、「奇跡を目の当たりにした」などと大きく報じています。

羽田空港で日航機と海上保安庁の航空機が衝突した事故では、日航機の乗客乗員379人は全員脱出しましたが、海上保安庁機の乗員5人の死亡が確認されました。

この事故を受け、イギリスメディアは2日、トップニュースで伝えるなど大きく報じています。BBCは、「多くの乗客乗員がいたのに脱出できたのは奇跡的だ」とし、専門家の話として、「マニュアル通りの避難を遂行することができた。客室乗務員が訓練に、どれだけの時間を費やしてきたのかを思い知らされた」などと伝えました。その上で、脱出の際に手荷物などを持つ乗客がいなかったとみられることが、迅速な脱出につながったと分析しています。

また、スカイニュースは、「奇跡を目の当たりにした」「多くの乗客がいる中での脱出は信じられないオペレーションだ」などと報じています。

一方、BBCは専門家の話として、「日本の空港では、軍用機や緊急対応のための飛行機が優先されるのは、ごくまれな状況でのみだ」として、民間機と緊急対応機が同じ滑走路を使うことについて問題視する見方を報じました。