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【時系列でわかる③】迫る"72時間" 石川県…15人の安否不明者の氏名など公表(1月4日午前2時更新)

2024年1月3日 10:44
【時系列でわかる③】迫る"72時間" 石川県…15人の安否不明者の氏名など公表(1月4日午前2時更新)

1月1日夕方、石川県志賀町で震度7を観測する大きな地震がありました。輪島港では1m20センチ以上の津波が観測されたほか、日本海の広い範囲に津波が到達しました。地震発生からの動きを、時系列でまとめました。
(※情報は随時、更新します)

【3日 2:21】石川・珠洲市で震度5強 津波の心配なし

気象庁によると、3日午前2時21分ごろ、地震があった。震源地は石川県能登地方。震源の深さは10キロ。地震の規模を示すマグニチュードは5.0と推定。この地震による津波の心配なし。

震度5強を観測したのは、珠洲市。珠洲市では、午前2時30分ごろの地震でも、震度4を観測した。

【3日 6:00ごろ】断水続く富山・氷見市で給水再開

氷見市によると、午前6時から給水を再開。また、断水は早ければこの日午前にも解消する地区がある見込みです。

【3日 8:00時点】石川県内62人の死亡を確認 4日にかけ雷伴う雨か

県や各自治体によりますと、輪島市、七尾市、珠洲市など能登地区の市や町で、あわせて62人の死亡が確認されています。

また、家屋の倒壊はこれまでに確認されているだけで130軒以上にのぼっています。珠洲市などでは大規模な土砂崩れのほか、道路の陥没が各地で発生しています。

気象台によりますと、能登では4日にかけて断続的に雷を伴った雨になる見込みで、地震で地盤の緩んでいる所があるため、少しの雨でも警戒が必要です。

【3日 10:54】石川・輪島市で震度5強

気象庁によりますと午前10時54分ごろ、地震がありました。この地震による津波の心配はありません。震源の深さは10キロ。地震の規模を示すマグニチュードは5.5と推定されています。

石川・輪島市では震度5強を観測しました。

【3日】コンビニ各社、被災地へ救援物資提供と店頭で募金始める

ローソンは3日から順次、おにぎり4000個やカイロ、生理用品などを石川、富山、新潟県内へ送るほか、石川県内の医療従事者に栄養補助食品5400個を送りました。

セブンイレブンも3日、石川、富山県内に2リットル入りの水1200本を提供しました。

また、コンビニ各社は全国の店頭で順次、被災者支援のための募金を始めています。

【3日 16:00】大地震から震度1以上500回超余震続く

1日夕方に発生した石川県能登地方を震源とする最大震度7を観測した地震で、この地震発生後、能登地方では強い揺れを伴う地震が頻発していて、3日午前2時21分頃に珠洲市で、午前10時54分頃にも輪島市で、それぞれ震度5強を観測する地震がありました。

気象庁によりますと、1日から3日午後4時までに、震度1以上を観測した地震回数は521回にのぼっているということです。

このうち、震度7は1回、震度5強は6回、震度5弱は6回、震度4は26回、震度3は82回、震度2は169回、震度1は231回となっています。

石川県能登地方では、2020年12月から群発地震活動が続いていて、2023年末までのおよそ3年間で記録された地震回数506回を、この2日間で超えたことになります。

2日、臨時の会合を開いた政府の地震調査委員会によりますと、大地震発生直後に発生した地震回数を比較したところ(マグニチュード3.5以上)、1993年の「北海道南西沖地震」(マグニチュード7.8)とほぼ同じ回数になっているということです。

今回の大地震後、地震が頻発している理由について地震調査委員会は、マグニチュード7.6という地震の規模が大きかったことが影響していると説明しています。

また、去年5月、能登半島沖を震源とするマグニチュード6.5、最大震度6強の揺れを観測した地震以降も余震が続き、地震発生前の状態に戻るまでおよそ3か月かかりました。

こうしたことから、今後、少なくとも数か月は地震活動が活発な状態が続くとして、注意を呼びかけています。

【3日 18:00】発生から50時間近く 能登の一部には大雨警報

ライフラインは、奥能登を中心に午後5時過ぎの時点で、およそ3万2400戸で停電が発生しているほか14の市町の合計9万5000戸あまりで断水も発生しています。

そして、断続的に雨も降り続き、能登の一部の自治体には大雨警報が出されています。倒壊した建物の下でまだ多くの人が救助を待っているとみられる中、地震の発生から50時間近くが経過。

相次ぐ揺れや雨が復旧や救助活動を妨げています。

【3日 18:00】石川県内の死者73人に

石川県や各自治体によりますと、3日午後6時までの時点で輪島市や珠洲市など能登地区の市や町で、あわせて73人が死亡。けが人は323人が確認されています。また、住宅の被害は、全壊と半壊、合わせて183棟以上となっています。

【3日 18:16】温泉街「状況は壊滅的」 再開メド立たず

石川県有数の温泉地、七尾市の和倉温泉では、三が日で、本来なら多くの観光客でにぎわうはずだった温泉街ですが、人や通る車もほとんどみられませんでした。今回の地震で、和倉温泉にある22の旅館全て休業となっています。

和倉温泉では、大みそかから元日にかけて、ほとんどの旅館で9割ほどの客室が埋まっていました。宿泊客は着の身着のまま、近くの小学校などに避難していましたが、3日朝までに、ほとんどが帰路についたということです。

旅館の若おかみは「状況は壊滅的で、自力では立ち上がれない」と話していました。

【3日 23時時点】安否不明15人の氏名など公表…石川県

石川県内では3日午後11時時点で、輪島市で39人、珠洲市で23人など、あわせて73人の死亡が確認されています。また、県は15人の安否不明者の氏名などを公表しました。