韓国高裁、強制労働巡り三菱重工に賠償命令
戦時中の強制労働を巡る裁判で韓国の高裁は24日、三菱重工業に賠償を命じる判決を言い渡した。韓国の高裁が日本企業に賠償を命じるのは3度目。
この裁判は、戦時中、日本に徴用された韓国人女性ら5人が三菱重工業に損害賠償を求めていたもので、一審では賠償を命じる判決が出ていた。24日の控訴審判決で、光州高裁は「過酷な労働に強制的に従事させたことは反人道的だ」などとして、三菱重工業に対し1人あたり約1120万円から1340万円の支払いを命じた。三菱重工業は、判決は遺憾として上告する方針。
日本政府は1965年の国交正常化に伴う協定で、「賠償問題は解決済み」との立場だが、韓国では請求権は消滅していないとして、日本企業に賠償を命じる判決が相次いでいる。