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南シナ海で“石油採掘装置”中国が再び作業

2015年6月27日 3:46

 中国当局は去年のベトナムとの対立のきっかけとなった石油採掘装置を、今月25日から再び南シナ海で作業させていると発表した。

 中国海事局の発表によると、国営の中国海洋石油の石油採掘装置が今月25日から8月20日までの日程で、海南島の南およそ140キロの海域で作業を始めたという。海事局は2キロ以内に入らないよう、各国の船舶に警告している。

 この石油採掘装置は、去年5月に南シナ海で作業を行い、これに反発するベトナム側と中国側が船の衝突や放水を繰り返し、両国関係が悪化するきっかけになった。中国側は去年7月に装置を海域から撤去させ、その後、両国関係は改善に向かっていたが、今回、再び中国側が作業を始めたことで、ベトナム側が反発する可能性がある。

 中国外務省の報道官は、「詳しい状況は知らない」と述べ、ベトナム側に事前に説明したかなど詳細は明らかにしていない。