ギリシャ首相「国民は私に解決策を託した」
ギリシャの債務問題を巡り、チプラス首相が日本時間8日午後、ヨーロッパ議会で演説を行い、「ギリシャ国民は私に解決策を見つけるよう託した」と主張した。
7日のユーロ圏の首脳会議で、チプラス首相は国民投票でEU(=ヨーロッパ連合)側の財政再建案に反対する民意が示されたことを受け、新たな金融支援と債務の削減を求めた。しかし、EU側が支援再開の条件とする具体的な財政再建案は示されず、EU側は9日までに詳細な案を提示するよう求めた。この提案を待って開く12日のEU首脳会議を最終期限とする考え。
これに対し、チプラス首相は、日本時間8日午後5時前からフランスで開かれているヨーロッパ議会で演説し、国民投票でEU側の財政再建案に反対する民意が示されたことを受け、「ギリシャ国民は私に公平で持続可能な解決策を見つけるよう託した」と述べた。また、ギリシャの過去5年間の緊縮政策は失敗だったとも述べた。
ギリシャは、今月20日に巨額の国債の償還期限を控えていて、次の首脳会議までにギリシャがEU側の納得する提案を行えるかが焦点。