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イエメンに一刻も早い食糧支援を~安保理

2015年7月11日 15:09
イエメンに一刻も早い食糧支援を~安保理

 国連が中東のイエメンについて1週間の停戦が実施されると発表したことを受けて、10日、国連の安全保障理事会は「一刻も早く食糧支援を行うべき」との報道声明を出した。

 イエメンでは、ハディ大統領側とイスラム教シーア派系の武装勢力「フーシ派」との間で戦闘が続き、大統領を支持するサウジアラビアなどがフーシ派への空爆を行っている。国連によると、戦闘が激しくなった今年3月からこれまでに約3000人が死亡し、1300万人に上る一般市民が深刻な食糧不足に直面している。

 こうした中、国連は9日、双方から人道支援目的で1週間の停戦の合意を取り付けたことを発表した。これを受けて安全保障理事会は10日、報道声明を発表し、双方に停戦を守るよう強く求めるとともに、「一刻も早く食糧支援や医療支援を行うべき」と指摘した。国連はこれまでも停戦を模索してきたが、実現していなかった。